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2標本におけるバラツキの差の検定(2)

2標本におけるバラツキの差の検定(1)で紹介した手法を乱数でテストしてみます。一先ず外れ値なしで試行、正規確率プロットで比較してみます。

手法と配色は下記の通りです。

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正規分布で比較

サンプル数10の2群データについて、正規乱数に従う1000回試行での結果が下記です。

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Fig.1 標準偏差1.0と1.0
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Fig.2 標準偏差1.0と1.2
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Fig.3 標準偏差1.0と2.0
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Fig.4 標準偏差1.0と5.0

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Fig.5 標準偏差1.0と1.0~5.0での試行結果

一様分布で比較

サンプル数10の2群データについて、一様乱数に従う1000回試行での結果が下記です。

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Fig.6 レンジ1.0と1.0
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Fig.7 レンジ1.0と1.2
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Fig.8 レンジ1.0と2.0
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Fig.9 レンジ1.0と5.0

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Fig.10 レンジ1.0と1.0~5.0での試行結果

まとめ

F検定、Mood検定、Klots検定、Savege検定、Siegel-Tukey検定、Ansari-Bradley検定、Sukhatme検定については、こちらのツールに実装しています。今回の比較では、F検定、Mood検定、Savage検定あたりに差が出ました。やはり、差が大きい場合はF検定が有意差出やすいですね。差が小さい場合はSavage検定が有意差が出やすくて、Mood検定は有意差出にくい。あとはドングリ。次回は外れ値混ぜてみます。