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回帰分析(原点を通る場合)

通常の最小二乗回帰において、原点を通る場合の計算方法です。

原点を通る場合

原点を通る場合のモデル式は切片なしで下記の通りです。

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通常の最小二乗回帰と同じようにyに関する誤差最小化を考えると、下記のようになります。

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傾きaに関して偏微分します。

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ここで、右辺を0とし

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と置くと

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と求められます。

 R^2に関しては、予測式を

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と置き、定義式に戻って

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を計算します。

まとめ

原点を通る場合でも切片がある場合と計算方法は同じです。未知変数が傾きaのみなので、むしろ計算も簡単です。