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レーダーチャート(5)ー 背景

複数項目を一括表示出来るレーダーチャートの背景について。同心円状グラフで白一色の背景もありですが、少し工夫する余地があるので遊んでみましょう。

レーダーチャートの背景

レーダーチャートは複数特性値を持つ系列について各項目を一括で可視化することができます。例えば4系列では下記のように可視化できます。

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白一色だとやや無味乾燥ですが、例えば背景をグレイ色とストライプにするとこのような感じなります。グラフデータの場合によっては、目盛り間をハッキリ識別できるストライプの方がデータの視認性が高い場合があります。

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ストライプの場合反転バージョンもあります、基本的には上述の通りですが反転した方が視認しやすい場合があります。このあたりはデータ次第です。所詮ただの可視化手段なので、オーディエンスに最も訴求する背景を使うべきかと思います。(つまり相手が知りたい情報が何で、それを最も際立たせる表示方法、蛇足ながら)

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さて、白背景で枠線で視認させる手法の他に、反転してグレイ背景で枠線白で表示させるアプローチもあります。境界線の主張が和らぐので、やや印象が柔らかくなります。それゆえ配色によっては相対的に、データ系列の主張が強まります。

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レーダーチャート背景のグラデーション

その他、背景色を例えば中心から外周に向かってグラデーションする例も見かけます。これまで用いたデータで、グレイ色のグラデーションを行った結果が下記です。

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グラデーションの場合も、内側から外側に向かう、或いは外側から内側に向かう、反転が考えられます。反転結果は下記ですが、同じ配色なのに抑圧感が半端ないです。外周改善方向で外周淡色が良いと思われます。末広がりですし。

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最後におまけで、外周淡色グラデーションで青ベース表示です。綺麗な場合もありますが、背景色に色を付けると系列の表示色と干渉しそうです。

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まとめ

レーダーチャート背景色で遊びました。

今回使用した図表は、自身でコーディングしたプログラムにより作成しています。こちらです。